ちょっと前になっちゃうけどね。11月18日の日曜日にひまわりさんの結婚式があったのです。
ひまわりさんは、なんだろう。
大道芸人でいいんだろうか?サーカスにあこがれて、サーカスやってて、今は一人だったり仲間とあちこちで芸をしている人なのです。
はじめてあったのはyard market+liveの時でした。
なんかぁ。。。不思議だよねぇ。会社に勤めてた時、生活しているだけでサーカス芸人さん?大道芸人さんと知り合いになれる?なんだか世界が不思議な形で広がり始めたなぁって思い始めた頃でした。
そして、今回お寺でね、結婚式を挙げることになって、そのまま境内で披露宴をやることになったそうなのです。
その披露宴でみなさんに振舞うシフォンを
「焼いて~」
と依頼されて、焼かせてもらうことになりました。
その打ち合わせに行ったときに。
場所はvolavolaさんていう日本で唯一パプアニューギニア料理が食べれると噂のお店。ぼくにとってはなんだか学生の頃の下宿生活を思い出すようなお店。
ここのパプアさん(とぼくが勝手に呼んでいる)方が披露宴の司会だったのです。
パプアさんとひまわりさんと旦那さんとの打ち合わせ。
にっこにこの笑顔で結婚式の妄想がドンドン広がっていくひまわりさん。
それをビシッビシッっと食い止めていく旦那さん。でも、ちょっとニコニコ。
何が決まったわけじゃないけどいいよねぇ。「幸せ!」っていう感情がほとばしる。
ほとばしる!ってなかなかないでしょう?
ぼくなんかそんな風に表現できないもんなぁ。生きてて。だからほとばしる!って感じで全身で表現できるっていいよなぁって思って。
がんばってシフォン焼きました。
あ、旦那さんは奥多摩の森を守る人です。
これまたステキなお仕事ではないですか!それに山が仕事のフィールドなんてうらやましい。。。
当日は式が終わって、披露宴が始まってもぼくは後ろで待機。
チキチキ5(リアカー)と一緒に、シフォンをきり切りしながら待機。
お友達の芸人さんも準備しながら待機。
うわ~。芸人さんこんなに見たの初めてだよ。
境内では焼きそば、いのしし鍋が振舞われ、ラグビー部の練習で気絶した人に水かけるヤカンにたっぷりの熱燗が配られています。
紅白の幕が張られて新郎新婦が登場してました。ちょっと見に行っちゃった。
すごい人でさ。
それがスーツ着てたり、作業着着てたり、普通のカッコだったり。雑多なの。
なんだろうか。
形式があまり感じられないこの空間では、形式やお行儀や。そんなものからいつもは漏れ出る「お祝い」「おめでと」って感情がとてつもなく噴出しているように感じたのです。
「おめでと、おめでと、おめでと!」
って。
その後でね。
ぼくはチキチキ5(リアカー)にたくさんの切り分けたシフォンとハート型のシフォン。そして、ケーキ入刀用のシフォンを乗せて登場させてもらって(なんだかってプロレスのテーマ?で)、ケーキを配ったんだけど群がる群がる。
ぼくが見た披露宴はテーブルに食べ物が運ばれてくるのをおとなしく、もしくは酔っ払って待ってるじゃない。
なんだかみんな給食の時の子どものように
「わ~」
って感じで。
こんな風に食べてもらえると、うれしいよねぇ。
シフォンは家庭で生まれたケーキだもの。子ども達が手づかみでわいわい食べるケーキだもの。みんながそんな風に食べてくれました。
その後は友人さんの芸のオンパレード。
片手に焼きそば、片手に日本酒だと写真が撮れなくて、あんまりないんだけど。
席もなにもないから、子ども達が前のブルーシートで座ってわいわい。
大人たちが周囲でお酒の見ながら拍手喝采。
知らない人達が一緒になって舞台をみて笑ってる披露宴でした。
そして芸人仲間達、先生からの言葉がとてもとても印象的な宴でした。
最後は新郎新婦が登場。
新婦は満面の笑みで一輪車。
やっぱり一番の笑顔でした。
「末永くお幸せに」
なんて言葉がするって出てくる。社交辞令じゃなくって出てくる。そんな雰囲気でした。
閉めはね。司会のパプアさんが火を吹いとりましたよ。
ご近所さんも
「今日はなんかやってるのかい?」
「結婚式なんですよ」
「あらまぁ」
「たくさん芸人さんが来てるからおもしろいですよ」
「見ていいのかね」
「お祝いしてあげてください」
って参加してたんじゃないだろうか。
会場の設営や炊き出し?は旦那さんのお仲間さんがメインだったみたい。
手作りの宴。
そして、「お祝いしたい」人が集まってたんだなぁっていう宴でした。
そんな人達に囲まれて、これからお二人での生活がはじまるなんて、そしてそのスタートがこんな宴なんて、なんともかんとも、最高のスタートなんじゃなかろうかなぁ。