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廃工場から不思議なテーマパークを!

不正会計問題で業績が悪化しているからって¥不正会計してない人たち」の8,000人近いリストラを行うそうだ。あの会社。。。青梅には大きな大きな工場があって。その閉鎖が青梅市に伝えられたそうだ。

青梅で家を買ってしまった社員の方も知ってる。
社員や協力会社の方が通っていたお店もたくさんある。
市へ収められる税金もなくなり。

起こってしまった現在から考えるにしても、この会社が「社会の公器」として復活していくための踏むべきステップを踏んでいるようには思われないんだけれど。。。それでも物事は進んでしまい、「地元経済への影響」なんて言葉でくくれないたくさんの身近な人の生活や生業や引越しや転校や。。。想像してしまう。
ぼく自身の生業だってネ。

目にする意見は「青梅終わった」「企業誘致なんかするから」なんて言葉が踊っている。今を悲観したり、悲観的ナ今から過去の行動を非難したり。
そうなのかなぁ。っても思うし。
ソウだよなぁ。っても思う。
とてもオモグルシイ空気と感情とともに。

だから勝手に想像しているんだ。未来のこと。明るいこと。
ちょっと疲れちゃうから。
今から当事者になる人はもっともっと苦しくて、大変な思いをしていくんだろうから。

不謹慎かなぁ。
でも、書き綴ってしまおうと思う。
あの、広大な工場が閉鎖されて、土地が青梅市に返却?されて5年後までの未来のことだ。

————-ここから————-

青梅工場の土地が青梅市に返還された時の市長さんの決断はケッコウいかしたものだった。
「ここを市民に開放します!」
「お客さんからは入場料を取ります!」
「使う人からは賃貸料もらいます!」
「それ以外は市は一切関与しません!」
っていう4宣言をしたんだ。
今までだったら、次の企業を誘致するための活動で市長自ら奔走して、他の自治体との競争で更に賃料下げたり、税金下げたり合戦やって、下手したら改装費に補助金出したりしてネ。
傷口を広げることが多かったけど、今回は違った。

かといって何かを行政主体で行うと、どうしても薄っぺらくなったり、決まりごとばかりだったり画一的になっちゃうことが多いように思うけれど、それをぼくら市民に丸投げしたんだ。

そして、それを受けて最初に名乗りをあげたのは「じゃあ!廃工場なんだからお化け屋敷にしよう!」プロジェクトだった。。。
なんて安直な発想。。。
そして、ただただ工場の中のホントの工場部分、ベルトコンベアーとかあるところを薄暗くして、ごてごてと飾りつけ、なんというか手作りの味のある(よく言えば)、 ありていに言うとちゃちいオブジェとコスチュームとフェイスペイントしたボランティアスタッフ達。
が、いきなり跡地のど真ん中に「お化け屋敷」をオープンした。

曲がりなりにも工場だったから耐震対策や空調が「興行場」としての法律の要件を満たしやすかったっていうのもあるみたいダヨ。
トイレや衛生環境もほとんど手直しなしに消防や保健所の検査を通ったらしい。

青梅市もいきでさ。
「お化け屋敷がオープンするまでの半年間の家賃はただ」
「その後3年間の事業計画収益に従った家賃設定」
「3年後から通常家賃に」
ってことにしたらしい。
この後入ってくる店舗たちにもみんなこの条件が適用されることになったらしいヨ。

それでも「お化け屋敷プロジェクト」にはお金がなかったからネ。
資金はクラウドファドを使って集めてたよ。ぼくもちょっと出したもの。引き換えに入場券5枚セットが送られてきた。

「廃工場跡地に市民の手でお化け屋敷を!」
って意味不明なコンセプトが受けたんじゃないかな?結果、ケッコウなお金が集まってきたみたい。同時にメディアでも工事中の状況が何度も放映されたり、紙面にのっかって、工場閉鎖から1年後のオープン初日にはなんと5,000名を越える来客があったそうだ。

そうするとネ。。。
お化け屋敷の横の建物にドンドンお店が入り始めたヨ。
周辺にあった飲食店の出張所や、そのまま店舗ごとってお店もあったみたい。後は雑貨屋さんやアンティークショップ、お化け屋敷グッズもネ。。。あっという間にちょっとした商店街みたいになってきた。
キッチンカーも何台かいつも出店しているし、土日は空堂もお邪魔してるらしい。

さらに「興行場」が作れることがわかったし、既にお化け屋敷で集客が出来始めているから自主上映団体がさ、さらにその隣の建物を改装してミニシアターをオープンしたのは閉鎖から2年経ったころだった。
ここも同じようにクラウドファンドを中心にして資金を集めていたけれど、青梅は映画館の街だからね。市もちょっとは貢献したって聞いたぞ。

毎日ボランティアスタッフが集まって遅くまで作業をして、半年かけて西多摩で唯一の本格的ナ上映設備を持ったミニシアターが誕生した。

映画ってさ、ハリウッドの的ナやつや全国ロードショー以外にもこんなにもあるんだね。ミニシアターには3つのシアターがあるんだけど、そこに2つの映画上映団体が入っていてネ、毎日イロンナテーマで、そして都内まで行かなくてもイロンナ映画をみることが出来るようになった。

そうやって興行場が簡単に出来ちゃうことがわかると当然のことながら「ライブやりたい!」「演劇やりたい!」なんて声が上がって、映画のほかにも利用が増えて、自主上映団体だった2つの団体は営利団体として動き出した。
当然、専属のスタッフを雇用できるようにもなってきたんだヨ。

もう、こうなると一つのテーマパークになってくるよね。
青梅市は入場料として一般客の青梅市民から100円。市外の人からは300円とってるんだけどそれがうなぎのぼりに増えてほくほくしているらしい。。。

子ども達もたくさん来るから、当然敷地内は公園のようになってきてね。
でも、やっぱり元工場だから危ない場所とかあるでしょう?タブン、それで怪我する子とか出たり、それがクレームになったりしたんだって。

そこで、利用している店舗や団体みんなで話し合った結果、大きな看板があちこちに立てられることになった。入場料を払ったらもらえるチケットにも看板と同じ文字が躍ることになった。
「ちょっと危険なことは楽しいこと!危険を楽しんでネ。でも、すっごい危険なことはしないでネ。怪我してもぼくらは知らないヨ!ここは自分達の責任で自由に遊ぶ場所!」
って。
それから一切のクレームはなくなったそうだ。。。

そして、2年が終わる頃、ちょっと問題が起きてきたんだ。
それは来場者が増えたせいで増え続けるごみ問題。各飲食店に任されていたんだけど、広い敷地の中のあちこちで食べたり飲んだり散らかしたり。それをキレイにするのはホント大変な作業でネ。
でも、掃除しておかないと悪臭の原因になったり、感染病の原因になったり。

ぼく達市民はこれもまた、あっさりとクリアした。
「分別したくなるゴミ箱プロジェクト」でネ。

入場者がちゃんと分別しちゃうとなんだか楽しくなるっていうゴミ箱を作ろうっていう活動だった。そこで集まってきたたくさんのアイデアの中からいくつモノ「楽しい」ゴミ箱が生み出され、敷地内に配置されていったさ。
そうすると、ポイ捨てがものすごく減った上に(ほぼ0に!)、ごみがきっちり分別されるようになったんだ。

次にこれは市も主体となって行ったんだけど作っちゃったの。敷地の裏手に。「製材所」を!
青梅では林業の衰退にともなって製材所がほとんどなくなってしまって、森から切り出された木々は一度市外に出て加工しなきゃいけなかった。
そこで市が運営する製材所をこの敷地に作ったの。
工務店や材を欲しい人が欲しい形に加工できる最新の製材所をネ。
ここで使われる材木たちから生み出される材は、敷地内のイロンナリフォームには格安で卸されている。
そして、なによりこのことによって「おがくず」が生み出されるようになったことが大きいの!

分別された生ごみ。
そして、おがくず。
当然、次に作られたのは「堆肥場」だった。
今では、敷地内で出た生ごみが、青梅の森をいい形で維持するために間伐された材の加工とともに出るおがくずと混ぜられ堆肥になり、市内の有機農家に格安で卸されている。
そして、農家で作られた野菜が敷地内の飲食店の原材料になり、青空市場でぼくら市民も買うことが出来るようになった。

それでもおがくずは使い切れないらしくってネ。その一部でペレット燃料を作ろうって動きも出てきてるヨ。

そして、今、幾つかの工房がオープンした。
青梅の材を使った様々な木工品のワークが体験できたり。。。
自然エネルギーを作っちゃおうってプロジェクトでは風車や太陽光発電のシステムを市民が自分で作ることを体験してる。
それが敷地のそこここに取り付けられて5年たった今では敷地内の電気は100%自然エネルギーで発電されるようになった。
もちろん、ぼくらは作ったものを持ち返って自分の家に取り付けたり、お店に取り付けたり。

その上電力自由化になったじゃない?
でも、送電は相変わらずたっかいお金とりやがるじゃない?
だから生まれたよ。敷地の一角に。。。「廃工場電力会社」が。
ここは敷地内で発電した電力をバッテリーにためてさ、プロパンガスみたいに近隣の契約者のとこにバッテリーを運んでる。
これなら電線使わないもんネ。
なんでかしらないけれど、昔のオート三輪を引っ張り出してきて、エンジンを電気に変えて荷台にバッテリーをたくさん積んで走ってる姿は確かに昭和なんだけど、とても新しい感じがする。。。
でも、オート三輪の車体にはおどろおどろしい文字で「廃工場電力」って書いてある。

こうやって、今ではあの広かった工場のほとんどの建物が借りられて、「お化け屋敷」「ミニシアター兼多目的スペース」「商店街」「工房棟」「製材所」「堆肥場」「廃工場電力」そして公園と駐車場になった。
入場者数は月間数十万に達したらしいヨ。
ないもんね、こんないい加減で、不可思議で、自由で、多様な場所。

市にもたくさんのメリットが生まれてきた。
企業だったときには企業の払う税金と地代、そして市内に引っ越してきた社員の住民税。
でも、今では入場料+賃料だけで前者を上回っている。
さ~ら~に~。
お金が市内で循環するんだよ。
例えば物の流れ。
木の切り出し⇒製材⇒工務店
木の切り出し⇒製材(おがくず)⇒堆肥(農家)⇒飲食店⇒お客さん⇒生ごみ
1万円が5回循環したら5万円の価値を持つって感覚わかるかな?
品物やサービスの流れは逆回転でお金の流れでもあって、それが市内でクローズすることが多くなると、今までと同じ通貨量でも何倍もの経済効果を生んで、雇用も生み出す。その実感を今ぼくらは得てる。

その上このテーマパークには市外からたくさんの人が遊びに来て「外貨」を落していってくれる。それもまた市内で循環していくんだ。
一部が税収として市に入っていくんだから循環量は多ければ多いほどいいよね。

5年目の今日、その効果をさらに高めるために遂に地域通貨の導入が決定したんだ!

あの工場が閉鎖してから5年。
ぼくらは楽しみに楽しんだ。
あの空っぽの空間。
あの廃工場で。

1つ楽しいこと、夢が実現されるとそれは連鎖を生み出した。
1つ楽しいこと、夢が実現されると、それは次のココロミの土台になった。
そして、つながり、循環し、ぼくらはとっても自由に、自立的に、街を作る。。。その体験自体を経験してきた。

これからダネ。
この廃工場からスタートしたココロミは、遂に溢れ出した。
青梅市全体に向かって。
そして、市の外に向かって。
ぼくらが生業を作り出す。
ぼくらが社会を作り出す。
楽しく、手を取り合って。そのココロミはまだはじまったばかりだ。

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