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地域通貨de循環生ゴミ堆肥-てつの視点

【生ごみたい肥トライアルプロジェクト始動】
6月1日より、空堂で出た生ごみを回収し、それをヤナガワファームさんにて堆肥化し、その堆肥で野菜を作り販売andキッチンカーのお弁当の原材料にしていく。そして、そこで出た生ごみをまた堆肥化していく。

そんな小さな小さなトライアルを始めることになりました。
これはほんとに小さなサイクル。そしてトライアル。
でも、この先に複雑で少しずつ大きくなる夢を育む最初の階段になる。
ぼくらはそう思ってるんだ。

—————到るまでの物語—————

はじめてヤナガワファームの柳川さんとじっくり話しをしたのは去年の今頃かな?
確か場所は関忠さんだったと思う。
そこで初めて聞いたんだ。
「生ごみたい肥やりたいんですよ」
って。柳川さんは焼酎。ぼくは日本酒をあけながら話をしていた。

青梅なのか、西多摩なのか、それとも逆にもっと小さな地域なのか。
そこで出る生ごみを堆肥にして、そしてその堆肥で野菜を作り、その野菜をまた地域社会に循環していく。それが柳川さんの夢だと語ってくれた。

地域社会の中で作られた旬のものを地域社会で食べる。
だから作るために必要な肥料も地域社会の中で出るものを循環させる。
どこか遠くの国の環境を対価もなく破壊し続けることもなく。
どこか遠くで作られたものがたくさんのエネルギーを使って僕たちの手元に届くのではなく。
目の前の産物は顔の見える僕たちの消費だったり生産活動の物語を紡いでやってくる。
それを実現したいって熱くいつまでも語っていた。

ぼくらの社会から途絶したようなコミュニティを新たに作るのではなく。
自分たちだけの中の「エコであったりオーガニック」にこだわるのではなく。
みんなが少しずつ参加できる循環が大事なんだと思うと。

ぼくはその時に、自分の中のミッシングリングがつながったように思えた。
ぼくの夢は「地域通貨ころん」をスタートさせ、そして普及させていくこと。

お金もまた、目の届くぼくらの地域社会の中で生まれ、物やサービスの価値を量る尺度として機能し、どこかで無限増殖するわけでもなく、交換の便利な道具としてだけのために機能するようにしたい。

今や実体経済の何倍もの規模になった金融という世界。
すべての生産物は時間とともに劣化していくのに、その特殊な機能(利子)のおかげだけで増殖していく不思議なものではなく。
お金というかみっぺらの「多い、少ない」がぼくらの人生の成功や失敗の尺度になるような万能なものではなく。

ただ、ぼくらの作り出す物やサービスの便利な交換機能だけのお金。
小さな社会の物・サービスの交換のためだけにあるお金。
それを作りたかった。

でも、そのためには一番最初。物の始まりから、ぼくらの生業を経て、ぼくらが買うところまでの仕組みがどうしても必要なように思って。
ぼくはシフォンケーキを作るけれど、その原材料の多くはまだまだ青梅では手に入らない。
そうすると地域通貨は循環せずにたまってしまうのではないかなぁっていう不安。
地域通貨の価値はなんで測るんだろうなぁって壁だったり。
そんなことが柳川さんと会って、つながったように思えた。

いつか、普及させたい地域通貨ころん。
例えばそれは100コロン=ニンジン一本の価値尺度。
結果的に今は100円の価値かもしれないけれど、インフレになって10,000円=ニンジン一本になっても、100ころんはニンジン一本。
誰かが生ごみたい肥を集積場所に持っていくともらえる100コロン。
それを手に入れた瞬間から2つのことが起きる。

1つ目は生ごみじゃなくなるってことだ。
捨てるためにゴミ袋を買って、お金を払って捨てていたゴミ。
処分するために人件費も設備費も燃料代もかかっていたゴミ。
それが100コロン=ニンジン一本の価値を持つ物体に変わる。
おうちでご飯を作って出る野菜くずは「ごみじゃなくなる」。それは価値ある生産物になるんだ。だって100コロンもらえるから。

2つ目はその地域通貨を持った人の行動が変わる。
どこでも使える円と違って、100ころんは地域社会でしか、加盟店でしか使えないちょっと不便なお金だ。
貯金できないし、貯金しても増えない。下手すると期限が来ると価値がなくなっちゃうかもしれないお金だ。
だから100コロンを手に入れた人はいち早く、円よりも先に使おうと思う。
だからその人は地域通貨が使える地域のお店に行く頻度が上がるんだ。
お店にはそれぞれステッカーが貼ってあってころんの使える割合が決まってる。1/10までOKのお店では1,000円の買い物をしたら100コロンが使える。
お店はいままで来てもらえなかった、チェーン店にしか行かなかった新しいお客さんをこうして迎え入れることができるかもしれない。900円の円とともに。
そして、100コロンはお店の商品の材料費として次のお店、次の農家に循環していく。。。

そんな未来にぼくは向かいたい。
でも、そのためにはまだまだクリアしなきゃいけない課題がたくさんある。
その最初が柳川さんと出会うことによってクリアされたように思えたんだ。

この先、このトライアルを通して生ごみたい肥の回収方法、堆肥化、野菜を作りそれを販売していく一連の小さな小さなサイクルのトライアルの中で出てくるたくさんの問題をクリアしていこうと思う。
そうしたら初めて地域通貨ころんを小さな小さな輪の中でスタートできるだろう。
そして、またその小さな小さなサイクルのトライアルの中で、この街のいろんなつながりが複雑化していき、物産と地域通貨が循環するための土台ができていく。

遂に、そのための小さなトライアルが始まる。
そんなはじまりの話だったの。

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